以下、日本中央競馬会(JRA)で開催される競馬レースの種類について説明いたします。

クラス(条件)

レースにはクラス(条件)があり、馬の年齢と収得賞金の額によって分けられます。
基本的には、ひとつレースを勝つごとにクラスがランクアップします。

通常、競走馬は、2~3歳にかけての新馬戦でデビューします。
新馬戦で勝てば、次のクラス500万円以下クラスに進みます。
勝てなかった馬は、未勝利戦で戦うことになります。

500万円以下クラスで勝つと、次は1000万円以下1600万円以下とランクアップします。

クラス階層図

 

ここまでの条件戦を卒業すると、いよいよオープン入りして、オープン特別、そして重賞(グレード)レースであるG3、G2、G1を戦います。
なかでもG1レースはオープンの最高峰であり、各競走馬はG1勝利が最大目標であるといっても過言ではありません。

年齢(馬齢)

 レースには馬の年齢で制限されたものがあります。

<例>

  • 2歳・・・新馬戦や未勝利戦など。
  • 3歳・・・皐月賞(G1)、日本ダービー(G1)、桜花賞(G1)などのクラシックレースなど。
  • 3歳以上・・・宝塚記念(G1)、有馬記念(G1)などのグランプリレースなど。

 出走資格

いくつかの条件によって、出走できる馬が制限されているレースがあります。

<例>※[ ]内は記号を表す。

  • 牝馬限定[牝]・・・牝馬しか出走できないレースです。
  • 特別指定交流競走[特指]・・・日本中央競馬会(JRA)が認定した地方競馬の競走において1着となった競走馬、および地方競馬所属の騎手が出場できるレースです。
  • 外国産馬混合競走[混合]・・・外国産の競走馬(馬名に(外)のマークがつく)が、日本産の競走馬に混じって出走できるレースです。

負担重量

 競走馬は決められた負担重量(騎手、鞍などの総重量)を背負ってレースに出走します。
レースによって負担重量が定められています。

<例>

  • 馬齢重量・・・2歳、および3歳時に、同年齢の馬だけが出走するレースに用いられます。
  • 別定・・・レース毎に負担重量を決定する基準が設けられており、その基準となる重量に収得賞金や勝利度数などによって、各出走馬に課せられる負担重量が増減されます。
  • 定量・・・収得賞金には関係なく、馬の年齢と性別だけを基準に定められます。G1競走については定量または馬齢重量で行われます。
  • ハンデキャップ ・・・日本中央競馬会(JRA)のハンデキャップ作成委員によって、出走予定馬の実績や最近の状態などを考慮し、各出走馬に勝つチャンスを与えるように負担重量が設定されます。

 コース種類

 競馬場のコースには、以下の3種類があります。

  • ダート(砂)
  • 障害

距離

人間の陸上競技と同様に、短距離、長距離など様々な距離のレースがあります。

 
区分距離(m)主な開催レース
短距離1000主に新馬戦で使用されることが多い。
「アイビスサマーダッシュ(G3)」
1200本距離レースを「スプリント戦」と呼ぶことが多い。
「高松宮記念(G1)」、「スプリンターズS(G1)」
1400「フィリーズレビュー(G2)」
1600本距離レースを「マイル」戦と呼ぶことが多い。
G1レースは、マイルチャンピオンシップ、安田記念など
多数あり。
中距離1800「ローズS(G2)」
2000「天皇賞(秋)(G1)」
2200「エリザベス女王杯(G1)」
長距離2400「日本ダービー(G1)」、「オークス(G1)」
2500「有馬記念(G1)」
3000「菊花賞(G1)」
3200「天皇賞(春)(G1)」
3400「ダイヤモンドS(G3)」
3600「ステイヤーズS(G2)」


 競馬レース例

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桜花賞(GⅠ)
サラ系3歳 1600m 芝・右
牝(指定) オープン 定量
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このレースは、レース名は「桜花賞」、3歳牝馬限定オープンレース(重賞のグレード1=G1)で
コースが右回り、負担重量は定量ということになります。

以上

 


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